[CDM] 震災前後14日間（合計28日間）の状況報告

　先日の『CDM配信広告』に加えリスティング広告についても集計し、
震災前後を比較し、カップル動向への影響を推察しました。


*先日UPした『CDM配信広告』の結果も重複しますが掲載致します。

＜考察の要約＞===============================
・関西より関東への影響が大きい
・挙式場、写真婚よりもホテル、式場への影響が大きい
・今後は”短期間””親族中心””質素”な結婚式に流れる
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＜INDEX＞--------------------
１）考察のための基本データについて
２）リスティング広告　震災前後の影響について
３）『CDM配信広告』　震災前後の影響について
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１）考察のための基本データについて
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　弊社の会場系顧客のリスティング広告の結果を参照。関東（一都三県）と関西（2府四県）に分けてコンバージョンのみを集計。会場数は42会場。震災前後のそれぞれ14日間（計28日間）の全獲得数を100とし、震災前と震災後での獲得数の割合の差を算出。

*2/25～3/10=（前）、3/11～3/24=（後）、（後）-（前）=（差）
*獲得数=リスティング広告はコンバージョン数、『CDM配信広告』はクリック数
*コンバージョン=資料請求、来館予約などサイト経由のカップルアクション

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２）リスティング広告　震災前後の影響について
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■東西　コンバージョン比較
--関西　（前）52.9%　（後）47.1%　（差）-5.8%
--関東　（前）58.6%　（後）41.4%　（差）-17.2%
*例）　関西で合計1000件のコンバージョンの時、（前）529件（後）471件

…関東の（差）の方が大きいことが裏付けされました。

■挙式場・写真婚とホテル・式場　の比較
・挙式場・写真婚　（前）53.2%　（後）46.8%　（差）-6.4%
・ホテル・式場　（前）55.6%　（後）44.4%　（差）-11.1%

…挙式場・写真婚よりもホテル・式場の（差）が大きくなってます。多くのゲストを招待せず、家族や親族だけで調整のつく挙式場・写真婚の方が影響が少ないと考えて良いと思います。

*クリック数ではなくコンバージョン数を比較指標にしたのは、クリック数だと、キーワードの上限金額やキーワードの追加などで、数をカサ増しすることが可能だからという理由です。

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３）『CDM配信広告』　震災前後の影響について
*『CDM配信広告』は10万円以下挙式と写真婚に特化した広告です
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■全体　震災前後2週間　前年同期間比較
・2010年　（前）54.8％　（後）45.2％　（差）9.5％
・2011年　（前）60.7％　（後）39.3％　（差）21.3％

…カップルの動き（=クリック数）は2月の三連休をピークに、4月中旬まで徐々に下降し、GW前から上昇するのが例年の傾向です。

　10年の（差）はその季節要因が表れた結果ですが、11年の（差）は、10年度の（差）の2倍以上に大きくなっています。ここでも震災の影響を受けていることを裏付ける結果が出ました。

■東日本　震災前後2週間　前年同期間比較
・2010年　（前）57.5％　（後）42.5％　（差）15.0％
・2011年　（前）63.8％　（後）36.2％　（差）27.6％

…特に、全体（21.3％）の結果より、東日本（27.6％）の結果のほうが
（差）は大きくなっています。

　『CDM配信広告』への北関東以北の参画店舗はつくば市の1件のみです。こちらも関西に比べ関東のカップルの方が震災の影響を受けていることが裏付けされています。

■全体　クリック数　前年同期間比較
・全クリック数　前年同月比　177.2％

…全クリック数は前年比177.2％と順調に伸びています。震災前後の2週間で比較すると、（後）が大きく下げていますが前年同月比では、大きく成長していることがわかります。

　この成長を見る限り、この市場は拡大過程にあると考えられます。

　今後は、自粛や計画停電などの心理的な影響もあり震災をキッカケに、結婚式は”短期間””親族中心””質素”な方向へ流れ、この市場は関東を中心に予想以上に急伸する可能性が考えられます。

以上、ご参考いただければ幸いです。