※本記事は2026年8月時点の情報です。
「熱中症特別警戒アラート」に備える結婚式場のための連載(全9回)の総まとめです。9回で扱った内容を、自館の状態を確認できるチェックリストにまとめました。各項目から、詳しく解説した回へ移動できます。
目次
1. 当日の備え
参列者への配慮と、従業員への法律上の義務の2つがあります。詳しくは第2回をご覧ください。
- □ 特別警戒アラートの発表を前日14時に確認する担当が決まっている
- □ 参進の儀、ガーデン演出、屋外撮影、送迎の待機など、屋外の場面を洗い出してある
- □ ご来館のお客様への保冷や給水の手当てがある
- □ 高齢のご親族やお子様への配慮を決めてある
- □ 屋外で働くスタッフの報告体制と悪化防止の手順を定め、周知してある(2025年6月から罰則付きの義務)
- □ 撮影・美容・装花など外部の事業者にも、涼しい控室と給水を用意している
2. 申込前の備え
ブライダルフェア、キャンペーン、ご契約時の説明が対象です。詳しくは第3回をご覧ください。
- □ フェアの屋外案内について、短縮や屋内化の基準がある
- □ 和装の試着は冷房の効いた室内で、時間を区切って行っている
- □ 来館型のキャンペーンに「暑熱時の特則」を明記している
- □ 夏の日取りのご契約時に、演出を変更する可能性を説明している
3. 社内の仕組み
約款・運用手順・記録の3点です。詳しくは第4回をご覧ください。
- □ 約款や契約書類に、暑熱時の条項がある
- □ 実施の可否を判断する責任者が1人決まっている
- □ 前日14時から当日までの手順が書面になっている
- □ 判断・対策・ご連絡・当日の様子を記録する形が決まっている
4. 公開と集客
整えた対策は、公開してはじめて選ばれる理由になります。詳しくは第5回から第8回をご覧ください。
- □ 「夏の挙式や施設見学時の暑さ対策」のページを公開している
- □ よくある質問に、暑さに関する項目がある
- □ アラート発表時に出すお知らせの文面を用意してある
- □ 集客バナーの差し替え文言を、承認まで取ってある
- □ 広告に、オンライン相談と暑さへの気遣いを伝える訴求を足してある
- □ 涼しい服装のご案内、おしぼり、日傘の貸し出しなどを言葉にしてある
5. 効果の確認
測ることは、続けるための準備です。詳しくは第9回をご覧ください。
- □ オンライン相談のページの表示回数とお申し込み数を記録している
- □ 日程変更・振替の件数を記録している
- □ バナーを出した日、出さなかった日を記録している
6. 公的機関の情報源
制度の確認と日々の運用は、次の3つで足ります。
- 環境省 熱中症予防情報サイト「熱中症特別警戒情報(熱中症特別警戒アラート)」…制度の概要
https://www.wbgt.env.go.jp/doc_shsa.php - 同「発表状況と発表履歴」…前日14時に発表を確認する先
https://www.wbgt.env.go.jp/alert_record.php - 厚生労働省「職場における熱中症予防情報」…従業員への対策と義務
https://neccyusho.mhlw.go.jp/
補足:毎日サイトを見に行かない方法
環境省のサイトから、アラートの発表をメールで受け取る配信サービスに登録できます。特別警戒アラートは前日14時ごろ、警戒アラートは1日2回配信されます。地域を指定できるため、担当者が受け取る形にしておくと、前日14時の確認が確実になります。
https://www.wbgt.env.go.jp/alert_mail_service.php
7. 連載の記事一覧
- 第1回:熱中症特別警戒アラートとは?結婚式場のための基礎
- 第2回:結婚式当日の熱中症リスクと結婚式場の責任
- 第3回:申込前に潜むリスク フェアと契約時に式場がすべきこと
- 第4回:今日からできる対策 約款・運用手順・記録の3点
- 第5回:暑さ対策の情報公開を「選ばれる理由」に変える
- 第6回:公式サイトに活かす アラート連動の「お知らせ」運用
- 第7回:新規のお客様に届く 暑さ連動の集客バナー
- 第8回:Google広告に活かす 暑さと連動する運用ルール
- 第9回:効果を確かめる 守りの施策を続けるために
よくある質問
Q1. すべてを一度に整えるのは大変です。どこから手をつければよいですか?
A1. 前日14時にアラートの発表を確認する担当を決めることから始めてください。ここが決まれば、屋外演出の判断、お客様へのご連絡、公式サイトの更新が同じ流れに乗ります。次に、その判断を記録する形を決めてください。
Q2. 熱中症特別警戒アラートは、これまでに発表されたことがありますか?
A2. 2024年4月の運用開始から2025年シーズン終了まで、発表はありませんでした。ただし2026年度に高地の観測地点を集計から除外する基準見直しが行われており、今後は発表の可能性がこれまでより高まると考えられます。
Q3. 暑さ対策は費用がかかるのではありませんか?
A3. このチェックリストの多くは、新しい設備ではなく決めごとと言葉です。冷たいおしぼりや給水など、すでに行っていることを公開するだけで伝わるものも少なくありません。「していない」のではなく「書いていない」だけ、という場合が多くあります。
この記事を書いた人:村田 成至
婚礼分野専門のWEB集客コンサルタント。婚礼情報誌「ゼクシィ」の創刊メンバーとして婚礼集客に携わり、情報誌時代を含めこの道30年以上。現在はSEO・AIO・WEB広告・サイト運用の支援を行う。顧客は中小の結婚式場から最大手の上場企業まで。婚礼衣装、ブライダルジュエリー、ウェディングフォトの分野の集客サポートも手がける。
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