最近多く受ける質問の1つに「Webサイトにおいて資料請求フォームは必要ですか?」という内容があります。
婚礼施設の場合は、雑誌における「資料請求」とWebにおける「資料請求」とでは全く役割が違うので整理した後、本当に必要かどうかを意見したいと思います。
■情報誌における「資料請求」
→少しの情報から「もっと知りたい」に応えるもの
・主な対象…どちらかというとカップル
・主な目的…より詳しい内容を提供すること
・背景…情報誌の場合、一般的には広告掲載によって資料請求が可能になります。興味・関心を高めてもらい、「資料請求」はカップルの「もっと知りたい」という要望に応えるための受け皿になっています。
・婚礼施設にとっての資料送付…情報誌の広告はスペースに限りがあります。必然的に提供したい内容の一部分しか掲載できなかったり、優先順位をつけながら要約しなければならないという制限があります。これを補うためにパンフレットやカタログが必要になります。
・内容…広告では収まりきらなかった内容や、広告(特にフォーマット広告)では表現できない質感を伝えることが可能になり、それらの内容がとても重要なコンテンツになります。
*情報誌だけでなく、公式サイトへのリンクのができない婚礼ポータルはこちらの部類に入るかもしれません。
■Webサイトにおける「資料請求」
→膨大な情報をコンパクトに整理・要約してあげるもの
・主な対象…どちらかというとカップルの相談者
・主な目的…より整理された内容を提供すること
・背景…Webサイトなら情報誌の広告とは比較にならないほど、知りたいことを享受することができます。ただ、知り得た情報を親や婚約者に伝えるなど、誰かに説明するときにはPCやタブレットでは不十分です。回し読みすることも持って帰ってもらうこともできませんし、URLを送ったとしても膨大なサイト情報から、説明したい部分を相手に伝えるだけでも疲れてしまいます。他の婚礼施設と見比べるにも不便です。
・婚礼施設にとっての資料送付…Webサイトの場合、無限にといって良いほど伝えたい内容を提供することができます。また、興味・関心を抱いた内容は、サイト内に張り巡らしたリンクを使って、即座に解答を提供することも可能です。ただし情報量が多いがために、カップル自身が何を必要としているのがわからなくなってしまうケースが少なくありません。これを補うためにパンフレットやカタログが必要になります。
■そもそもカップルは「パンフレット」を必要としているか?
今ではパンフレットやカタログは公式サイトからダウンロードすることさえできてしまいます。弊社もそのスタイルでもう5年以上も仕事をしています。
情報誌における「資料請求」とWebサイトにおける「資料請求」に分けて整理してみましたが、私自身はもう後者だけを考えてパンフなりカタログなりを制作すれば良いのではないかと考えています。公式サイトのコンテンツを充実させ、プリント用のダウンロード機能があれば十分かと。
以上
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