婚礼業界と婚礼媒体は常に対となる鏡のような関係だと考えています。 結婚式場、ホテルウエディング、ハウスウェディング。レストランウエディング、チャペル挙式、神前挙式、フォトウェディング、なし婚・・・『ゼクシィ』『Wedding Park』『みんなのウェディング』『Yahoo!リスティング』『AdWords』『CDM配信広告』などのリスティング広告やWEB解析・・・ブライダルビジネスに関する集客事例や今後の展望をできるだけたくさんレポートしたいと思います。
2012年6月17日日曜日
[CDM] 『Wedding Walker』サービス終了
もう『Wedding Walker』の仕事からは5年以上離れていますが、『Wedding Walker』のサービス終了は私自身がとても深く関わっていたので残念です。
角川さんからのお声掛けで、サイトコンセプトと事業計画書をご提案したのが2001年の年明けすぐ。同年5月にプレオープン。
角川さんの営業チームのオフィスを私の会社の近くに借りてもらって、営業研修や定例ヨミ会をしたり、角川さんの映画の試写会で口コミを集めたりしたのもそのころです。
『Wedding Walker』は婚礼メディアでは初のクチコミサイト。『OZwedding』が掲示板でカップルの本音を赤裸々に掲載するというスタイルはあったけど、「口コミを収集して体系化する」というのは初めての試みでした。
実は『Wedding Walker』のサイトコンセプトの下敷きは、当時私のカミさんがハマっていた『楽天オークション』。これはたいへん参考にさせて頂きました。
口コミだけでなく、9つの指標に点数を付けて円グラフにしたり、口コミ投稿者に直接メール問い合わせができる機能も付けました。
前者は情報誌では決して伝えられない「スタッフの対応」「料理の美味しさ」加えてメディアとしての厚みを持たせた。後者はサクラかどうかの見極めに随分役立ったと思います。
「口コミ投稿はがき」やそれを会場に設置していただく「紙製はがきスタンド」も作りました。また、カップルの状態(温度差)を表現するために「本番感激」「決定」「下見」の3つのステータスを作ったり、会場の詳細ページを静的画面にして検索エンジンで上位に掲載される工夫もしました。
これらのいくつかは、後発の口コミサイトのスタンダードになりました。
驚いたのは、情報誌では経済的な理由で大きなスペースで掲載できない会場が『Wedding Walker』では非常にたくさんの反響を獲得したこと。特に10万円以下の結婚式を運営する挙式事業会社は、『Wedding Walker』で多くのカップルを獲得できるようになりました。
10万円以下の結婚式の集客に成功したことで、写真だけの結婚式(フォトウエディング)というジャンルにも積極的に挑戦した。いずれも衣装店、写真店が顧客対象で、情報誌ではコストが合わないという共通点がありました。
…振り返ると10年以上の月日が立ち、婚礼もWEB集客が主体の時代になった。若造だった私の話を真摯に聞いて下さった角川さんはじめ、クライアントの皆様に感謝いたします。ありがとうございました。
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