これまでは広告等の効果検証の際、CV(コンバージョン)の直前に参照したサイト(広告)だけを「CVに貢献したサイト(広告)」とするしかありませんでしたが、『GoogleAnalytics』の「マルチチャンネル」により、カップルがたどった起点(情報入手の開始)から終点(CV)までの経路が把握できるようなりました。
例えば、下記の場合。
Aサイト(広告)を参照→『Google』で検索→広告主サイトで資料請求(CV)
この例の場合、これまでだと『Google』(自然検索)がCVに貢献した参照元サイトとして記録されていましたが、「マルチチャンネル」では、Aサイト(広告)を参照した後に『Google』で検索したということまでが記録されるようになりました。
Aサイトの存在がなければ、もしかしたら『Google』でCVにつながるキーワードが入力されていなかったかもしれません。
このような経路がわかるようになったことで、広告担当者による広告選定や費用効率UPに大きな影響を与えることになると思います。
すごい時代になりましたね。
■「マルチチャンネル」で『CDM配信広告』を検証してみた
早速、弊社がフォトウェディング企業に提供する『CDM配信広告』の実力を確かめるため、弊社顧客の直近1ヶ月間のCV状況を「マルチチャンネル」で検証してみました。
まずはサマリーから。調査期間は今年8月6日~9月5日までの31日間。
ちょっとしたカスタマイズが必要ですが、『CDM配信広告』の貢献によるCVとアシストの件数を調べました。
「アシスト」というのは、CVの参照元としての記録は残らないが、CVまでの経路の中で1回でも閲覧された実績があるものを指します。
・『CDM配信広告』CV&アシスト数 21件(全65件の33.3%)
・『CDM配信広告』アシスト数 12件(全65件の19.1%)
・『CDM配信広告』CV数 17件(全65件の27.0%)
*この広告主の場合、CV=資料請求+問合せ+来店予約を指します。
この結果では、『CDM配信広告』が最終的にCVの参照元として記録されたのは17件です。これまではここまでの貢献度としてのみの評価でした。
しかし、CV+アシストの合計が21件ですので、21件-17件(CV数)の4件が『CDM配信広告』を参照した後に別のサイトへ移動、その後に広告主サイトでCVしたということがわかります。
尚、アシスト数が12件となているのは、先ほどの4件を引いた(12件-4件)8件は『CDM配信広告』で参照したもののその日のうちにはアクションを起こさず、後日、再度『CDM配信広告』でCVに至ったことを意味しています。『CDM配信広告』のCV17件中、8件が自らのアシストをしたということです。
■「マルチチャンネル」で経路を検証する
百聞は一見にしかず。まずは下の表をご覧ください。
起点から終点までが明確に記録されていて、カップルがどういう経路をたどっているのかが一目瞭然です。矢印の囲みがたどったサイト(広告)で、四角の囲みが最終的にCVに至った時の参照元サイト(広告)ということになります。
・1.は『CDM配信広告』のみでCVに至っています。(10件)
・3.は『CDM配信広告』がCVとアシストの両方に貢献しているケースです。(4件)
・11~15.は有料広告が連携し合っているかのようです。
・19~21は有料広告を起点としているものの、CVとしては自然検索として記録されてしまいます。このケースは、有料広告を経ていなければCVにつながっていなかったかもしれません。この事実が把握できることで有料広告の貢献度を改めて評価することができる、非常に重要なポイントです。
■起点からCVまでの時間(期間)
期間を見てみます。
その日の内に『CDM配信広告』を閲覧してCVに繋がったのは17件中11件(64.7%)です。翌日以降にCVというケースは約1/3もあるんですね。
逆に最初に『CDM配信広告』も含めた様々なサイトで目的の店舗を探し始めて、12日以上後にCVに繋がったのは3件(17.7%)あります。
■経路の数
・『CDM配信広告』だけを参考にCVに至ったのは10件(58.2%)
・『CDM配信広告』ともう1つのサイト(広告)でCVに至ったのは4件(23.5)
・上記の2つを合わせると14件(81.7%)ですので5人中4人は2つのサイト(広告)の情報だけで広告主のサイトにを訪問し、CVに至っています。広告内容と広告主サイトに大きな差がないことを示していると思います。
なにはともあれ、すごい時代になりましたが、『CDM配信広告』がお役に立てていることが更に理解できたことを嬉しく思います。以上、ご参照いただければ幸いです。
0 件のコメント:
コメントを投稿