2007年12月18日火曜日

婚礼業界と婚礼媒体 | 株式会社CDM

★過去のCDMレポートはこちら→ http://www.wearecdm.jp/report/

 はじめに

 婚礼媒体の仕事を始めてからお蔭様で14年が経ちます。この間、婚礼業界の変化の速度が大変速くなったと感じたことが二回あります。一度目は『ゼクシィ』創刊後。二度目は『Wedding Walker』のサービス開始後です。

 二つの転換期の共通点は、これまでにない新しい結婚式場や結婚様式が生まれると同時に、変化に対応できない企業(業界も媒体も)が衰退するきっかけになった時期であると考えています。そして好む好まないに関わらず、業界が活性化した時期であるとも考えています。

1993年5月 月刊誌『ゼクシィ』の創刊以降
結婚式場や結婚様式の多様化と料金競争が始まった転換期

 料金比較が容易な雑誌媒体の登場でカップルに相場観が生まれたことや、レストランウェディングなどの他業種の参入が始まったことで、料金競争が激しくなりました。また、他のカップルの結婚様式を月刊誌で知れることで、多くのカップルが良いと認めたことは次々と伝播し、仲人を立てないなど新しい慣習の定着もこの時期を境に変化したと考えます。

 婚礼業界ではレストランウェディングやゲストハウスなどの市場が急拡大し、婚礼媒体では『日経レストランウェディング』(97年11月創刊)、『ゼクシィ パーティウェディング』(00年4月創刊)『レストラン&ゲストハウスウェディング』(01年1月創刊)など結婚式場や結婚様式の多様化にあわせて特定分野に特化した雑誌媒体の創刊が続きました。

2001年9月 『Wedding Walker』のサービス開始以降
WEB媒体での集客が可能になり、小規模な婚礼市場が登場した転換期


 WEB媒体の登場で小規模な婚礼市場が急成長しました。『Wedding Walker』では結婚式場を下見した印象やそこへ申し込んだ理由をカップル自らが不特定多数の同じ課題を持つカップルへ向けて発信するというサービスを開始し、雑誌媒体の販売部数低下の流れを作ったと考えます。

 婚礼業界では、「平日5万円以下挙式場」「写真だけの結婚式」「60名以下収容レストラン」などがヒットし、婚礼媒体では、『WeddingWalker』以外にも『ゼクシィnet』「テーマ企画」(02年4月サービス開始)、『ウェディングパーク』(02年4月サービス開始)などのWEB媒体が小規模な婚礼市場の集客を支えるようになりました。

 婚礼業界と婚礼媒体は常に対となる鏡のような関係だと考えています。これまでの経緯をおさらいし、今後の業界とその商業的チャンスを考える際の参考になればと思いこのブログをはじめました。

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