2016年1月28日木曜日

[CDM] ブライダル経営者サミット2016 雑感

2月26日と27日の2日間に渡って東京ビッグサイトにて「ウエディングEXPO&ブライダル経営者サミット2016」が開催されました。弊社では手分けをして合計7つの講演を拝聴しました。雑感として下記に整理しておきます。

■keywordは「潮目」
複数の講演者(経営者)がまるで流行語のように「潮目」という言葉を使っていました。昨年、今年と上場企業など売上100億円を超える企業の多くが増収減益に陥っています。「新規出店が寄与して売上は上がるが、利益は減っている」という状態です。婚礼ビジネスのスタイルを大きく考えなおす時期という意味で「潮目」という言葉を使っているのではないかと思いますが、それに関する「解」に繋がるようなお話は出てきませんでした。

■『ゼクシィ』離れ
複数の講演で「『ゼクシィ』に頼った集客の時代は終わった」という内容のお話がありました。印象的なのは『ゼクシィ』OBの講演者が数名同様のお話をされていたことです。「ミスターゼクシィ」と呼ばれていた上場企業の代表も同様の話をしていたのですが、実際に前年比400%という好結果が出ている新規事業では『ゼクシィ』を使わずに業績を伸ばしているようです。

■新しいWeb集客
婚礼業界のセミナーで初めて「トリプルメディア」という言葉が使われました。講演者によって微妙に意味が違っていたのですが、簡単に解説すると『ゼクシィnet』などの婚礼ポータル(ペイドメディア)やSNS(アーンドメディア)だけでなく、自社で複数のメディアを立ち上げて運用する手法(オウンドメディア)の3つが大切であるという内容です。

オウンドメディアについては少し難しいので、私の講演資料の中では次のような事例をあげて「オウンドメディア」という言葉を使わずに解説しました。

この図は少人数ウエディングを拡販するための複数サイト運用を解説しているのですが、私自身は、複数サイトを運用するということは複数の事業を展開するということと考えています。単なる結婚式のノウハウサイトやしきたりサイトを複数作っても事業を大きくするという根本的な命題を解決することはないと考えています。

■「え?」と感じたこと
「スマホで結婚式場を決める人はいない」というある企業の社長の言葉には耳を疑いました。どういう意味で発した言葉か理解に苦しみます。弊社のクライアントでは約6割~8割がスマホ経由のアクションです。また、スマホだけで集客しようとしているベンチャーもいるほどです。広報現場は大変だろうなぁと変な感想を持ちました。

■講演資料
私の講演資料を公開しています。興味のある方は是非ご参考ください。



以上。

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