[CDM]12年9月 婚姻件数予測 50万組台は2015年・広告掲載調査

9月6日に厚生労働省が2011年（平成23年）の『人口動態統計』の確定版を発表しました。推計版（1月1日発表）では約67組とされていた婚姻件数が確定版では661,895組（前年94.5％・700,213組）との発表でした。
*厚労省発表資料→http://bit.ly/VXKTCd

弊社ではこの結果を元に今後の婚姻件数の推移を推計し次のように改めて予測しなおしました。

2012年（今年）は約64万組、2015年には59万組台、2025年には49万組台と予測。

・・・１）を参照

ポイントは団塊ジュニア世代（71年～74年生まれ）。70万組を切った2011年は74年生まれが40歳になった歳で、この世代のすべてが40歳を超えるのが2014年。このボリュームゾーンの存在感が小さくなることで、短期間で急激な減少（10年70万組台→15年59万組台）が起こりつつあります。

2015年以降人口が増加することはありませんが、急激な減少もなく約10年をかけて49万組台の右下がりカーブを描きます。

*リクルートの予測はもっと緩やかですが、すでに大きく外しています。

↓リクルートブライダル総研の推計（2011年1月）

http://bit.ly/zO4b5D

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今はまさに2010年から2015年の6年間に10万組も減少する大きな変革期といえます。これからの数年で何が起こりどうかわるのかを推測しましたのでご参考下さい。

･･･２）を参照

＜INDEX＞---------------------------------------
１）2011年の婚姻件数と今後の推計

　・2011年『人口動態調査』　婚姻件数と出生数

　・2011年は約66万組。初の70万組切り

　・2011年の20代婚姻件数は2000年の6割弱

　・婚姻層（20～39歳）人口は今後の10年で2割減

　・50万組台は2015年。40万組台は2025年

２）この3年で婚礼業界はこう変わる

　・具体的現状

　・事業モデル転換のヒント

　・飛躍する婚礼企業

　・シェアだけでなく市場拡大への挑戦

３）12年9月度 首都圏広告掲載調査 概要
４）今月の新規出稿会場（首都圏）
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１）2011年の婚姻件数 『人口動態統計（確定数）』より
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この章はすべて2011年の 『人口動態統計（確定数）』の結果を参考にしています。

*厚労省発表資料→http://bit.ly/VXKTCd

■2011年『人口動態調査』　婚姻件数と出生数

□婚姻件数、婚姻率、出生数はピーク時のほぼ半減
・出生数　約209万人→40年→約105万人
・婚姻件数　約100万組→40年→約66万組
・婚姻率　10.5％→40年→5.2％

□婚姻件数
「婚姻件数は 66万1895組で、前年の70万214組より3万8319組減少し、婚姻率（人口千対）は5.2で前年の5.5を下回った」

婚姻件数の直近のピークは1970年～1974年で100万組を少し超えたあたりで推移していました。
1975年に100万組を切ったあとは減少し続け昨年2011年には約66万組になりました。

□婚姻率
婚姻率の直近のピークは1970年～1972年で10％～10.5％くらいで推移していました。
1993年に10％を切ったあとは減少し続け昨年2011年には5.2％になりました。

□出生数
出生数の直近のピークは1971年～1974年で200万人を少し超えたあたりで推移していました。
1995年に200万人を切ったあとは減少し続け昨年2011年には105万人になりました。

■婚姻層（20～39歳）人口は今後10年で2割減

□20～39歳人口

2001年約3592万人→2011年約3179万人。この10年で約14％減。

2011年約3179万人→2021年約2550万人。今後10年で約20％減。

□20代人口

2001年約1811万人→2011年約1368万人。この10年で約24％減。

2011年約1368万人→2021年約1202万人。今後10年で約12％減。

□30代人口

2001年約1781万人→2011年約1811万人。この10年で約2％増。

2011年約1811万人→2021年約1368万人。今後10年で約24％減。

この10年間は30代人口が横ばいで20代人口のみ減少。今後10年間は婚姻層人口に比例し双方の減少が予測できるため、婚姻件数も急激な下降カーブを描くことが予測できます。

■2011年の20代婚姻件数は10年前の6割弱

□20代婚姻件数（初婚・夫）

2001年39万組→2011年23万組　この11年で約41％減。

□30代婚姻件数（初婚・夫）

2001年18万組→2011年18万組　この10年ほぼ変わらず。

この10年間は30代人口が横ばいで20代人口のみ減少。今後10年間は双方とも減少するため急激な下降カーブを描くことが予測できます。

■婚姻組数予測 2015年に50万組台に。2025年には40万組台に

弊社は、今年（2012年）は643,934組、2015年には593,811組、2025年には499,377組と推計しました。

弊社独自の「婚姻層婚姻率」を元に算出しており

50万組への突入年の誤差は+2年、

40万組への突入年の誤差は±2年と考えています。

□弊社推計方法・20 歳～39 歳までの人口を「婚姻層」と定義
↓
・「婚姻件数（過去実績）」÷「婚姻層人口」で「婚姻層婚姻率」を算出

↓

・出生数データを元に将来の「婚姻層人口」に「婚姻層婚姻率」を掛ける

...「婚姻層」が1人も死亡しないと仮定

...「婚姻層婚姻率」は下がらない仮定

↓

推定婚姻件数

婚姻層の推移　2000年～2011年　（黄色が団塊ジュニア）　*clickで拡大

婚姻層の推移　2011年～2021年　（黄色が団塊ジュニア）　*clickで拡大

赤字は弊社推計

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２）この3年で婚礼業界はこう変わる
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■具体的現状

・婚姻件数の急激な減少

...獲得競争、単価低下、市場の需給調整...

・披露宴ゲスト数の減少

...売上の料飲比率の低下、利益率の低下、披露宴（料飲）事業の見直し...

これからの3年間で、披露宴（料飲）事業を営む多くのホテルや結婚式場や婚礼売上を柱にしていたレストランは、婚礼事業からの撤退やクローズを余儀なくされることでしょう。

■事業モデル転換のヒント

今後、婚礼事業においては披露宴（料飲）にかわり衣裳や写真の重要性が大きくなってきます。

・衣裳、写真の低価格化と高利益確保

...内製化、大量生産、デジタル化、人件費コストの圧縮...

・衣裳、写真を柱とした事業モデルの増加

...挙式のみ、写真のみ、他施設の婚礼受託（料飲手数料）...

■飛躍する婚礼企業

衣裳、写真を内製化している企業は事業継続の可能性が高く、そうでない企業はそのような企業に事業そのものを外部委託する方向に進むことになるでしょう。

・婚礼施設の衣裳、写真の内製化

・衣裳、写真事業者による他施設の婚礼受託

・より広域かつ多施設との提携

衣裳、写真を持つ企業は、それらを持たない施設の婚礼事業を受託し売上拡大を目指し、それらを持たない施設は料飲件数の飛躍的増加で売上拡大を目指すというケースが増える考えています。

■シェアだけでなく市場拡大への挑戦

衣裳、写真は婚姻件数の影響を打破できる可能性があります。披露宴（料飲）事業者との大きな違いです。

・1組に複数回

...10年目にはもう1度結婚写真を

・結婚式を贈る

...金婚式に両親へ結婚式をプレゼント

・日本人以外も顧客対象

...沖縄への海外挙式がオススメ

スマ婚や楽婚、小さな結婚式など短期間で成果をあげている事業を冷静に観察すれば、上記のいくつかがあてはまっていると感じていただけると思います。この2～3年間で背に腹は変えられない企業が多くなり、このようなダイナミックな変化が進むと考えています。

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３）12年9月度 首都圏広告掲載調査 概要
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■雑誌媒体

□『ゼクシィ』出稿件数。都県別対前年同月比107.8％。

5月ぶりの増。東京、神奈川、千葉、埼玉、ホテル、式場、レストラン、挙式場すべてで増。ただしエリア別企画では多くのエリアで減。

　*一都三県会場のべ出稿件数 http://bit.ly/cXDhuL

□『ゼクシィ』出稿件数。企画別前年同月比。

23区95％、多摩81％、神奈川93％、千葉93％、埼玉114％。レストラン128％、挙式場136％、ブライダルフェア118％ 

*参画全都県のべ出稿件数。 http://bit.ly/dzhs4Q

□『ゼクシィ』6P以上出稿会場　64件。

昨年54件。3年前（09年）は40件。前年比では東京昨年25件→今年33件、神奈川19件→18件、千葉5件→6件、埼玉5件→7件。増えてるのはほぼ都内

 *一都三県会場のべ出稿P数。http://bit.ly/kBSsEW

□『ゼクシィ』最多出稿会場

9月広告出稿調査：『ゼクシィ』最多出稿会場。イセヤマヒルズが20PでTOP。

イセヤマヒルズ過去1年間の広告履歴→http://bit.ly/I9xGVg

■9月広告出稿調査　WEB媒体

□出稿件数前年同月比

『ゼクシィ net』102.3％『Wedding Park』108.0％。三年前比（08年）はそれぞれ112.9％、113.1％

*一都三県会場のべ出稿数。http://bit.ly/cXDhuL

□『ゼクシィ net』と『Wedding Park』の差。

ホテル：ゼ126パ82、式場：ゼ164パ131、レストラン：ゼ146パ116、挙式場：ゼ47パ33。

*一都三県会場のべ出稿数。http://bit.ly/cXDhuL

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9月広告出稿調査：2012年9月度の広告出稿履歴を更新。
気になる会場の過去12ヶ月間の履歴、広告予算がわかる。
費用効率計算も可能。
例）テイコクホテル　http://bit.ly/eZzXlN　*一都三県のみ
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３）今月の新規出稿会場（首都圏）
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■『ゼクシィ』
・オリエンタルテラス：レストラン：790ページ
・アンジェトウキョウセントマリーチャーチ：式場：1364ページ
 ・ケヤキザカチャペル：式場：1420ページ
・ゼットザウエストアンドグリル：二次会：1461ページ
■『R＆G　ウエディング』
・アライヴァル：プロデュース
・カネタナカソウ：レストラン190ページ
・ナカキヨ：レストラン：199ページ
・ツキミソウ：レストラン：292ページ
・ワコンネット：プロデュース：293ページ
■『25ans ウエディング』
・ファーストステージ：プロデュース：418ページ
■『ゼクシィ net』
・アイランドホテルアンドリゾートナス：ホテル
・ブルームーンチャペル：挙式場
■『Wedding Park』
・アオイナポリ：レストラン 以上